2019年12月より開催しておりました当協会主催の「みんなが笑顔で元気になる!“花・緑・庭”コンテスト」の募集が終了し、厳正なる審査の結果受賞作品が決定いたしました。
初回開催となった本コンテストは、住宅や商業施設、街並みやランドスケープ、教育施設や病院介護施設などのデザイン・設計・施工などに携われた方向けの「花・緑・庭で笑顔をつくった部門(プロフェッショナル)」とご自身や身近な方が心身共に健康で笑顔になった「花・緑・庭を使って笑顔になった部門(一般)」の2部門で募集を行いました。
プロフェッショナル部門においては、20件のご応募をいただき、一般部門においても多数のご応募をいただきました。
ご応募いただいた皆さまに、心より感謝申し上げます。
- 一般社団法人日本ガーデンセラピー協会
● 花・緑・庭で笑顔をつくった部門(プロフェッショナル)
グランプリ
審査員講評
昔日本で生まれた縁側の暮らしが海外では、様式として中間領域の屋根のあるテラスリビングとして標準化しています。自然を取り込み、人との縁を建物と庭の接点を活かされた空間が素晴らしいと思います。昨今は新型コロナウイルスによる新しい生活様式が問われていますが、ストレスのない、心が和む、心地よい空間、そして人と自然がつながる建築と、庭と、中間領域の素晴らしいレイアウトやデザインと思います。
庭屋一如、家と庭が一つにつながったような「庭と建物は一つの如し」という意味をまさに具現化したものです。庭と建物の調和がとれた素晴らしい生活空間です。これからのすべて、つなぐというキーワードを時代のテーマとして注目されていますが、人、心、緑、住まい、庭の間、思い出などすべてをバランスよく、活かしつなぐ。これもまた感動の空間です。体内に溜まったストレス時間を自然の時間に戻せるガーデンセラピーとして評価の高いものだと思います。
準グランプリ
審査員講評
限られた敷地空間で、ガーデンセラピーを具体的に体感できる工夫が随所にみられます。
ガーデンセラピーは、一つのセラピー要素だけでなく複合的に体感することでより効果的になります。長時間快適に過ごせる環境づくりを意識し、五感に訴える植物やガーデン資材をよく考え選択、演出しているのが特徴的です。その結果、ガーデンの中で「喜び」「楽しみ」といった情緒性が生まれていることが素晴らしいガーデンといえます。
準グランプリ
審査員講評
デザインコンセプトが『周囲の里山風景に調和する 和の趣きのバラ園』とあり、京北の田園にバラが調和し癒しの空間を生み出しています。ガーデンは6つのシーンから構成されていて見応えのあるものになっています。また香りに注目し、バラの多様な香りによるガーデンセラピーが実践されていて高く評価しました。ここを訪れる人々の溢れる笑顔が素晴らしい。バラは手入れが不可欠であり、末長くガーデンの魅力を発信し続けられることを願います。
入 選
ガーデニングミュージアム 花遊庭
株式会社豊田ガーデン 天野勝美様
家族との豊かな時間・笑顔を作るお庭
山創建設株式会社 荒木真奈加様
庭と家を冷やす、微気候デザイン『モリニワ』 ガーデンセラピーの入り口は、【微気候デザイン】の庭から
有限会社サフラン 井田育宏様
園芸療法を活かし「笑顔」あふれるワークショップ
凛正園 金岡正法様
かがやきガーデン
パーチェフル 小林和代様
住宅兼レッスンサロンの庭「音楽と木々に癒される庭」
グリーンサロンサイトウ 齋藤安津美様
● 花・緑・庭を使って笑顔になった部門(一般)
グランプリ
審査員講評
幼い頃から花・緑・自然に親しみ、人生のステージが変わっても無理なく工夫して花と緑と付き合っているベテランの域に達したガーデニング。まさに人生まるごとガーデニングを楽しみ、ガーデンセラピーを実践されていますね。栽培知識があれば、お金をかけずに花と緑がそばにある心豊かな暮らしが叶うと知っている。それは佐々木さんの財産。昔に比べ、品種改良が進み、世界中から植物が集まる現代。庭がない人も、忙しい人も、育てやすい植物によって等しく植物や自然の恩恵を感じられる人が増えて欲しいという願い、広めていきましょう。
準グランプリ
審査員講評
住み慣れない土地で、不安と戸惑いが心の負担になっていたのでしょうか。日が長くなったという四季の変化が外に出るきっかけになって、思いがけず出会った彼の地の植物に興味を持ったことで心がほぐれていく。外に出たその一歩が、ガーデンセラピーの扉を開くことにつながったようですね。想像していなかった景色を前にして、美しいと感じる健全な心を取り戻し、また、植物に秘められた言葉やハーブの効用、モンゴルの人たちの植物への眼差しにも気づく。植物を通じて人々の優しさにも触れ、第二の故郷ができたこと。貴重な経験ですね。
準グランプリ
審査員講評
家庭菜園の無農薬有機栽培で作った野菜で自給自足、さらには近所や職場で配布して喜ばれたりお孫さんと一緒に収穫したり、周りの人と楽しくコミュニケ―ションを実践しておられることが何よりのセラピー効果と評価されます。また人類の目標であるSDGsを意識して取り組まれていることは地球人として大変素晴らしい。植物と触れる家庭菜園というガーデンで家庭円満、近所づきあいや職場でも良好で、セラピー効果万点、ますますお元気になっておられる様子が目に浮かびます。
特別賞
審査員講評
とても素敵な薔薇のブーケですね。ドライフラワーとは思えないような美しい発色とやわらかい雰囲気がお写真から伝わってきます。妹さまからの1カ月前のお願いにも関わらず完成できたのは大変なことだと思います。中野さまが日ごろから、お庭の植物を大切に育てて、生育状態もよくご理解されているからこそできたことだと思います。
結婚式では、ブーケを持った妹さまや周りの人たちが笑顔になっている様子が目に浮かびます。ご姉妹にとって、ブーケを通じて一生記憶に残るような心温まるエピソードをありがとうございました。
入 選
キッチンの窓辺
市川淑子様
思い描いて
栗原菜穂子様
真冬の暖かBBQパーティー
榮井薫様
いのち育む静かの里
佐々木静子様
ガーデニングは、私になくてはならないもの。
村田春奈様
いつでも笑顔になれるマイガーデン
森川たか子様
● 講評者紹介
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理事長/高岡 伸夫
株式会社タカショー 代表取締役社長
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理事/岩崎 寛
千葉大学大学院園芸学研究科 准教授
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理事/白砂 伸夫
神戸国際大学 教授
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理事/富島 三貴
みゆきの里理事長/医療法人博光会
社会福祉人健成会
みゆきの里健康ファーム 代表取締役 -
特別講師/岩﨑 京一郎
有限会社東北ランドスケープデザイン 代表取締役
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専門講師/堀 久恵
花音の森 代表
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協賛団体/グリーン情報編集部
株式会社グリーン情報
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後援団体/ガーデンストーリー編集部
株式会社3and garden
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顧問/藤岡 成介